2011年12月11日日曜日

トラディショナル・スノーシュー Traditional snowshoe

最近では徐々にメジャーになりつつあるスノーシュー。これを初めて知ったのは30年ぐらい前だった。冬山登山の技術書に紹介されていたのを見たのが最初。それはまさに今回この記事に書く木製のものだった。

この木製のスノーシューは北米などでネイティブによって作られていたスタイルのようで、余り起伏の大きくない樹林帯で使用したりするのが似合う装備だ。

現物を初めて見たのは、それから数年後・・・25年ぐらい前・・・北海道の札幌にある登山用品店、秀岳荘にディスプレーされていた物を見たのが最初だった。

いわゆるワカンは、それまで何度か使ったことがあったが、スノーシューは、明らかに機能的で、クラフトとも呼べる美しさもあった。そして、それに強い興味を持った。また、ちょうど同じ頃に、冬の北海道で気球を飛ばしていて、吹きだまりにはまるといかに大変かを身をもって知って、漠然と欲しいなぁと思ったのだ。

その後・・・最初に買ったのはTUBBSの品物で、90年代になってからだったろうか・・それから、ATLASやMSRなどの金属製のフレームのモデルも買っている。

そんななかで、木製の物も、2つほどコレクション的に入手している。そのいずれもが、ヤフオクで見つけ、それぞれ5000円ほどという、かなり安い値段で手に入れられた。



LLビーンと、カベラスという、アメリカのアウトドア系通販会社のブランド名が入った物だ。たぶん製造されたのは10年~15年ぐらい前じゃないだろうか。どちらも未使用で売られていて、自分も買ってから一度も雪の上で使ってない・・・ディスプレーになっているのだ・・・

作りは、LLビーンの方は木製フレームにゴム引きの素材を編み込んで作れれていて、やや現代的な物。カベラスの方は昔ながらの生の皮を編んで作られている。長さ的には同じなのだが、テールの型状、重心位置、足を踏み込む部分の大きさなど、カベラスの物は女性向きなのか、細身でやや小さく、LLビーンは男性向きのようだ。


カベラスのビンディングは紐で編む部分と、後側のプラスティック・バックルという構造。


LLビーンは金属製のバックルで締め込むような構造だ。

いずれも、デザイン的にはトラディショナルなウッドだが、細かい部分はやはり現代の製品として作られている。

見た目の美しさで、ディスプレーとしてしか使ってないが、今年の冬はこのトラディショナルなスノーシューでハイクにでも行こうかと思っている。北海道あたりの雪原を歩くのが似合いそうだが、まずは戦場ヶ原あたりかな。嫁さんと2人で歩くのにちょうど良いかと思っている。

また木製の出物がないか、時々オークションをチェックしたりもするのだが・・・なかなか見かけない。


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